疲れた……なんで仕事がこんなに多いんや……休みたい。
確かに。このままじゃ私たちの給料はAKB48の研究生の時給と変わりません……
よかったね、かれちゃん。アイドルに近くなったやん。
わーい♪
そういえば、あるマーケティング・プロモ会社は面白い休みがいっぱいありますよ。
えーどこどこ?

人事担当者にとって課題は『採用』だけではありません。採用してから教育したり、会社の理念を新人に染めたりして、しなければいけないことが山ほどあります。そして、一番大変なことは、教育された社員の離職を防ぐことです。選考、OJT……もし社員が辞めたら、彼または彼女にかけたコストはすべて泡になります。『どうやって社員の離職を防ぐか』はすべての人事担当者が悩んでいることと言っても過言ではありません。

香港は日本と同じく、勤務時間の長さは世界で有名です。なので、毎年こころが病んでしまい、過度労働のストレスに負けて辞める人は東京に負けていません。高い給料とボーナスを餌として社員を辞めさせない会社もありますが、現実にはなかなかお金を出したくない経営者もいます。また、お金で満足できる社員もいる反面、こころの傷はお金だけでは癒されない社員もいます。肉体・精神とも休みたい彼ら彼女らには、休みが一番効くかもしれません。

そこで、『Ogilvy & Mather Asia Pacific』という会社は特別な休みを社員に自由に使わせる策を出しました。Ogilvy & Mather Asia Pacificの社員たちは、普通の有給や結婚特別休暇などはもちろん、例えば『Birthday Leave(お誕生日休み)』というお誕生日の日に会社行かなくてもいい休みがありますし、『Anniversary Leave(入社周年記念日)』という毎年の入社日が休んでもいい日もあります。これによって人材が会社と経営者への好感度が高くなり、社員の退職を抑える効果もあります。さらにOgilvy & Mather Asia Pacificもマーケティング・プロモ業界の良心企業というイメージを立てることができて、新卒に人気になります。まさかの採用活動にも繋がっている万能の策であります。

Greg CartonはOgilvy & Mather Asia Pacificのスタッフ・エンターティンメントの管理者として会社のために策を出しています。お誕生日、入社記念日、産休……清掃のアルバイトさんも含めて、休みの権利は全社員が持っています。そして社員が長く会社に勤めるように、勤務歴5年の社員は『Sabbatical Leave(ベテラン休み)』の2週間休みがもらえます。もし勤務歴が十年になったら、ベテラン休みはまさかの1ヶ月になります!まだベテラン休みがない新入りも、年間平均7日以上のスペシャル休みがあります。


お誕生日なのに仕事しなくちゃだめってマジ最悪です……新・四大悲劇に入ります。






(5分後)


マジっ?やばっ!すごっ!


(ニコ♪)


やった!




つづく

