ノーアルコールイズノーライフ!ノーラメーンイズノーライフ!
どうも中性脂肪モンスターこと広瀬と申します。
今回はモンスター社員Tの第九話です。
前回のおさらいをしたい方はぜひこちらからご覧下さい。
第八話:反省の色が全く見えない!社長も驚愕したモンスター社員の反省文
第七話:遅刻、謝罪なし、上司への逆ギレ。モンスター社員だと感じるポイント3つ
第六話:2度の戦力外通告をうけたモンスター社員!沖縄部署への定着
第五話:仕事中の居眠りは許されるのか?!モンスター社員からの驚いた言い訳
第四話:沖縄支社立ち上げの際もモンスター社員は大暴れ!
第三話:光回線に社を上げて取り組む!成功の裏にモンスター社員の失敗あり
第二話:モンスター社員に気をつけろ!テレアポでの失敗
第一話:モンスター社員に気をつけろ!営業の採用での失敗
伝説の反省文以降のモンスター社員
それからしばらくの時が経ちましたが
その後もTは遅刻しかり勤務態度や業務に取り組む姿勢が一向に改善されないままでした。
営業の仕事は得意な方ではあったのである程度の数字は残してはいたのですが
まわりに与える雰囲気や風紀の問題もありトータル的に見て会社にプラスにでは無い状況でした。
そんな中東京本社の方では
同じひかり回線事業をやっていて懇意にさせていただいてる会社がありました。
そちらの社長さんのご好意で体育会系のアウトバウンドのテレアポ部署に新卒を出向させて頂き
根性を鍛えるという教育法をとっていました。
現在のTの状況は社長にも報告をしていたので
『しばらくの間お願いしてみたら?』
とTの仕事に取り組む姿勢の改善武者修行を提案してもらいました。
この話に関しては僕も先方さえ良ければ是非ともお願いしてみたいことでしたので
さっそく先方に連絡をし出向希望の意図や理由を説明すると
『任せてください!ウチはそういうの得意なんで更生させてみせます!』
と頼もしくも快く承諾していただけました。
武者修行の提案
さっそくTへこの件を伝えました。
営業成績はそこそこ残せているがその他の部分の仕事が全然出来ていないこと
簡易的なレーダーチャートを用いて、今働いている社員の中で一番面積が少ないことTの評価を本人に見せました。
本人にも自覚があったようなので黙って聞いてある程度の納得はした様子でした。
このまま変わらなければ本当に戦力外という通達をしなくてはならなくなると。
そこで自分を変える為のラストチャンスとして武者修行出張の提案をしてみたところ
不安はあるがそこまでの配慮をしてくれるのであれば是非やってみたい!
と意外にも本人から乗り気な返答があり確定となりました。
そして先方の都合も確認をしてみたところすぐにでも決行可能とのお返事をいただけていたので
話からわずか2~3日のうちに出張することになりました。
ここで変わってくれたらという願いも込めて
出張の前日にはひかり回線事業部で壮行会を兼ねた飲み会を開きましたが
そこでもTは前向きにな発言を連発し
『さっさとノルマをクリアして楽勝で帰ってきてやりますよ!』
と大口を叩くほど張り切っていたのでもしかしたら、もしかするのか?
と淡い期待をしてその日は帰りました。
モンスター社員、東京への出向
2013年9月。
当日の午前に一度会社へ出発の挨拶に顔を出しついに出向へ行きました。
初日は夕方に東京へ到着し、出向先への挨拶と簡単な面談や業務の説明がある予定となっていました。
翌日からはさっそく実務になると話を聞いていた為、どうなることかと明日を待ち遠しくしていたのですが
そんな最中、夕方頃に出向先のTの教育係の方から連絡が入ります。
到着と面談を行った事の進捗報告とご挨拶かと思い電話を取り次いだところ思わぬ事を言われます。
教育担当『お世話になってます。すみません。広瀬さん。先程御社のTがウチの事務所到着しまして挨拶と面談をさせていただきました。が…』
僕 『あ。はい。こちらこそ無理なお願い聞いて頂きありがとうございます。どうかされたんですか?』
教育担当『えー…とですね。彼のやる気と覚悟を確認しようと話をしてみたんです。目標を提示して本当にやれるか?頑張れるか?と。』
僕 『はい。』
この時点で嫌な予感しかしないのは想像できるでしょう。笑
そして更に事態は悪くなっていきます。
教育担当『広瀬さんに無理やり行けと言われたから来ました。全然自信も無いし、本当はやりたくないんです。辛いです。って言ってるんですよね…本当にこのままやってもいいものかと。実際のところどんなお話をされたんですか?』
僕 『えっ…?』
まさか実務開始前からトラブルが起こることも想像していませんでしたし
前日のTの意気込みを目の前で見ていたので流石にこの事実に唖然として言葉を失いました。
そしてありのままTに話をした内容や前日の話も伝えました。
教育担当『そうだったんですね。とりあえずそんな発言もしてたもんですから広瀬さんや濱野社長ともう一回よく話をして来いと伝え本日は先ほど帰しました。もう一度本人と話をしてみてもらっていいですか?場合によっては今回の出向の件は取りやめにした方がいいかもしれません。』
もちろんその場で平謝り。
取り急ぎTと話をして今回の出向をどうするか結論を出しますと返答しました。
すぐにTへ電話をかけました。
するとしょんぼりした様子で開口一番に『すいません…』と言って電話に出ました。
事の経緯を聞いてみると現場に出向いたら緊張もあり不安になって
『本当にやれるのか?』という問いに関して自信が無くなってしまったとの事。
『じゃあそんな気持ちなら先方にも迷惑だしやめるか?』
っと聞いてみましたが少し黙ったあと
『いや…やります。』と一言。
正直同じことは2度起こせないので
本当に自信がなくやりたくないのであれば行かなくていいと伝えました。
ただ今回の出向がどれだけ成長できるチャンスでTにとってメリットがあることか。
そして自分の意志じゃなければこんなものは無意味なので最終的にはお前が決めろ。と伝えました。
最終的にTが下した決断は決行することでした。
先方へ再び誤りの連絡をし、明日より予定通り実務を見ていただけるようにお願いをしました。
またTにも明日は早く出勤しキッチリ意思表明と先日の謝罪をして来いと命じました。
こうしてようやく武者修行開始となりました。
つづく。